2016年9月29日木曜日

ヤフオクの思い出 Ciao

Ciaoはヤフオクでレストアベースを買いました。
不動の現状車で7000円。
相場からしても、そこそこ安かったと思います。
安いから記念入札くらいの気持ちで入札したところ、そのまま落札してしまいました。


出品者はバイクの回収業者のようでした。
従業員もいて倉庫みたいなとこです。
しかもそこそこ近所。
軽トラを借りて引き取りに行き、直接現金を支払いました。

倉庫からCiaoを出してもらいましたが、ブレーキに引きづりがあるんじゃないかと言っていました。
後で調べると、クランキングしているだけだったので特に問題なしです。
動かし方を全く知らず、そのまま出品したみたいです。

各部を確認したところ、サビや傷はありますが、まずまずといったところです。
欠品も無く、商品説明通りです。
書類は販売証明書をもらいました。


帰って早速ネットで動かし方や整備の仕方を確認しました。
プラグに火が飛んでいるのを確認し、キャブの分解清掃、マフラーが若干詰まっていたみたいで針金でついてやったらエンジンは簡単に始動しました。
あとはウインカーが一部点灯しなかったくらいで、これもバルブ接点を磨いて解決。

軽整備であっさり乗り出しまで行けました。
当たりだったようです。

でも、もともと価格が高くないのでお得感はないですが…




なんだか微妙な写真しかないのは、近所の足にしかしていないからです。
ツーリングみたいなことをしようとすると、ちょっと非力です。

単純な構造で特に壊れそうな所もありません。
丈夫なイタ車という、いろんな概念を破壊するバイクです。
お洒落だ、カワイイとたまに言われます。
7000円で買ったんだとは言えませんが。
手頃な値段で出ていたら、買いだと思います。

2016年9月28日水曜日

Piaggio Ciaoについて

こんなのに乗っています

Piaggio Ciao
イタリア生まれのバイクです。
エンジンは2スト50ccです。
ヤフオクで購入しました。

このバイク、ペダルが付いています。
いわゆるモペッドってヤツです。
Motor + PedalでMopedとのこと。


機構

このバイク、機構が独特なので紹介したいと思います。

・ペダルが付いている
一番の特徴はこのペダルです。
ペダルをこいで人力だけで走らせることができます。
ただ、ギア比が軽すぎるので、自転車と同じようには走らせません。
ガス欠のときにはペダルをこいで…なんて考えていましたが、無理です。

このペダルは、始動時、発進、坂を上るときに使います。
始動を除けば、簡単に言うと「人力アシスト」です。
エンジンではキツイ時、ペダルをこいでアシストします。

ペダルとエンジンの関係ですが、こんな例えにしてみました↓
自転車で惰性で走っている時は、ペダルを止めておけます。
(リアのフリーハブがシャーって鳴っています)
加速したい時はペダルをこぎます。
その後は、ペダルを・止めたまま惰性で走ります。
この惰性で走っている状態を、エンジンで走っている時と置き換えるとわかると思います。(余計わかりにくいような…)

ちなみに車両右側が自転車と同じ機構になっています。
車両左側は原付スクーターと同じオートマ機構です。(変速はしませんが…)


・イグニッションキーが無い
イグニッションキーがありません。
常にエンジンがかかる状態です。
エンジンを切る時は、デコンプレバーで圧縮を抜いてエンストさせます。
ハンドルロックは付いています。
駐輪の時は心配ですが、エンジンの掛け方を知っている人はそういないので、大丈夫でしょう。


・ツェナーダイオード
バッテリーレスの6Vです。ちなみにCDIついてます。
レギュレーターの代わりに、ツェナーダイオードがついています。
ツェナーダイオードは一定電圧以上になると、余分な電圧をアースに流してしまうみたいです。


乗ってみて

・遅い、非力
45km/hしかでない。
キツイ坂は登れないかも。

マフラーで出力規制しているみたいなので、換えれば60km/hぐらいでるみたいです。

・燃費はいい
実燃費は計っていませんが、60km/lくらい走るみたいです。
ちなみにタンク容量は3Lしかありませんが、ガス欠の心配はそんなにないです。

・混合給油が面倒くさい
分離のオイルタンクなんてものはありません。
ガソリンを入れるたびに、2ストオイルを入れることになります。
オイルは2%混合です。
ちょっと面倒ですね。


可愛らしいバイクですが、少し面倒くさいのと非力なのが難点です。
坂がなければ、お買い物バイクには良さそうかな。


お値段と部品供給

新車はないので中古になります。
ヤフオク価格で1万〜5万くらいではないでしょうか。
オランダのモペッド トモスもこんな感じですね。
お手軽な値段だと思います。

部品ですが、欠品が出ているみたいです。
ツェナーダイオードなんかはありませんでした。
部品はみなさん宇賀神商会で買っているんではないでしょうか。
細かいパーツの販売もしてくれる良心的なお店です。

お手軽なイタ車です。
単純な機構なのでセカンドバイクやレストアにいいと思います。


以前は取り扱いや操作など詳細なHPがありましたが、なくなってしまったようです。
今後はその辺も書いてみたいと思います。

ブックマークのリンクが切れていただけでありました。
よかった〜
こちらです。

2016年9月19日月曜日

ユーザー車検2

前回の続きです。
今回、いきなり車検ラインで本番では不安だったので、テスター屋さんで見てもらうことにしました。


テスター屋さん

陸運局周辺にはテスター屋さんという民間の会社があります。
このテスター屋さんですが、陸運局の検査ラインと同様の設備を持っています。
ここで検査をパスできれば、陸運局での本番も大丈夫とのこと。
また、検査に通るよう、各部調整をやってくれます。

他の方のブログを見ると、光軸調整だけとかトーイン調整だけとかお願いできるみたいです。
今回お世話になったテスター屋さんは、特に何も聞かれずフルコースでした。
料金は4000円でした。
(業者だと2000円チョイみたいです。)

行ってみてですが、丁寧に対応してくれました。
業者のお客さんが多いみたいで、難かしいところだと思っていましたが、大丈夫でした。



陸運局

予約時間の1時間前に到着しました。
ユーザー車検の受付口があったので、ちょっと早かったのですが事前に何かしておくことはないか聞いてみました。
ここも丁寧に対応してくれました。
書類を持ってここを回れという紙をもらったので、その通りに。
言われるがまま、従うのみです。
何も難かしいことはありませんでした。

書類が終わったら検査ラインに行ってくださいということで、車に乗って検査ラインに。
「初めてです」と伝えると、何をやれと教えてくれました。
ここも従うのみ。

特に問題なく終了し、ステッカーと車検証をもらって車検完了です。
テスター屋さんから車検完了まで2時間くらいでした。


終わってみてどうだったか

事前の点検・整備とテスター屋さんに調節してもらっているので、手続きだけ済ませたといった感じです。
テスター屋さんも陸運局も対応が良かったのが印象的です。

通るようにあらかじめやっておけば、誰でも行けると思います。


車検費用は

注目すべきは費用かと思います。
今回ユーザー車検にかかったお金は ¥55,140 でした。

[内約]
自賠責:¥27,840
重量税:¥21,600(13年超、1t以下)
手数料:¥1,700
テスター代:¥4,000


前回のディーラー車検費用は ¥69,840 でした。


[内約]
代行手数料:¥10,260

継続検査手数料:¥8100
車体検査印紙代:¥1100
自賠責、重量税は今回と同じ


ディーラーの検査手数料が高い…
自社の認証工場での値段なのでしょうか…


結果、¥14,700 の差となりました。
テスター代を除けば ¥18,700 です。

あと、ディーラーの24ヶ月点検は ¥37,800 でした。


ユーザー車検は経済的か?

車検代ですが確かに¥14,700は節約できました。

ただ、思ったよりも安くならなかったというのが正直なところです。

往復の移動時間に2時間、車検検査時間を2時間、人に仕事を頼むとこんなもんじゃないでしょうか。
今回は特に何もなかったのですが、途中にトラブルがあって再検査とかになると最悪1日で終わらない可能性があります。
平日、何日も都合良く休みが取れるとも限らないので、確実にやってくれることを考えれば、そこそこ安いのではないでしょうか。
個人的にはディーラーそんなに高くないと思いました。

ただし、24ヶ月点検は高いと思います。
これを自分でやったり、安いところを探して見てもらうのは金銭的メリットが大きいと思います。

次回はどうしようかなと考えています。

個人の技術も様々なので、いろんなサービスを上手に活用して安全に楽しく管理運用していきたいものです。

2016年9月17日土曜日

ユーザー車検1

自動車のユーザー車検に行ってみました。
継続車検です。

ユーザー車検に初めて行きましたが、無事終了したのでどんな感じだったか書いてみたいと思います。




行ってみた理由

一度やってみたかったから


いろんなブログに紹介されていて、やってみたいなぁと思っていました。


安い

ディーラー車検より安いとのことです。


車のコンディション

前回の車検からほとんど乗っていませんでした。
点検し、これなら大丈夫だろうと判断しました。



点検・整備

ほとんど乗っていないですが、点検と整備はできる範囲でやっていきました。


点検

メンテナンスノートにある24ヶ月定期点検記録簿と過去の車検記録、ネット情報を参考にしました。
24ヶ月定期点検記録簿はこんなの⇨https://annai-center.com/pdf/kirokubo.pdf
下のやらなかった項目以外はだいたい点検しました。

やらなかった項目
・排気ガス関係
・サイドスリップトーイン調整
・ヘッドライト光軸調整
上記はテスター屋さんで計測と調節をお願いすることにしました。

あと追加で確認したものもあります。

追加でやった項目
・発煙筒の期限の確認
・車体番号の確認

整備

点検して発見した不具合と、前回の車検記録(請求書)を見てやった方が良さそうな箇所を整備しました。

・ブレーキディスク、ローター交換(交換時期だった)
・エンジンオイル、エンジンフィルター交換
・LLC交換
・ブレーキフルード交換
・ブレーキランプ交換(切れていた)
・ウォッシャー液補充

また、ざっくり洗車し、ホイールキャップを外しておきました。



必要なもの

これを揃えていきました。
・車検証
・自賠責証明書
・自動車税納付証明書(現地で発行もできるみたいです)
・認印
・車検費用
・予約番号の控え

車検ですが予約が必要です。
前日でも空きがあれば予約できます。
ネットでできます。


以上を事前に準備していきました。
続きます。

2016年9月14日水曜日

ハーネスについて USB電源の取り出し妄想2

前回の続きでアクセサリー電源の取り出しについて考えます。

まず、アクセサリー回路の見つけ方ですが、配線図を見るかテスターで探します。
ヘッドライト、テールランプがパッと思いつきました。
ホーンもあるみたいです。

ちなみに以前乗っていたバイクにETCをつけてもらった時は、ヘッドライトの電線から電源を取っていました。(NAPS横浜)

次に電源の取り出し方です。



ヒューズ電源

ネットでよく見るのが、ヒューズから電源からを取る方法です。
コレです。

元のハーネスはそのままにでき、ヒューズを交換するだけなので簡単そうです。

ただやったことないのですが、ヒューズボックスの蓋はどうするんでしょうか?
電線を挟まなければいいんですが…
蓋を切り欠いているのかもしれません。


エレクトロタップ

既存の電線に噛ませるものです。

作業は簡単です。
防水性や耐久性はどうなのでしょうか?
バイクには難しいかも…
ネットでもあまりいい噂は聞きませんが…



ハーネス加工

既存の電線の途中に追加電線を増設させる方法です。
シンプルなやり方だと思います。
NAPSの場合は、電線の途中を剥いて、追加電線を半田でとめてありました。

ホンダカブの純正ハーネスも電線を途中に割り込ませています。(アース部分)
スプライスを使ってありました。
電線と電線をつなぐ端子みたいなものです。




分岐電線

下のような製品を使えば分岐できます。
1つの端子に電線を二本同時にカシメているだけなので自作できます。



リレー

リレーを使うやり方をお勧めしているところが多いです。(ネット調べ)
リレーの説明はエーモンさんにお任せします。

今回、追加で7.1A使用するハーネスを増設するので、リレーを使いたいと思います。

既存の電線に増設する場合、そこそこ大きいサイズの電線でないと、ヒューズが飛んだり、電線の許容電流値を超えそうだからです。
やるんだったらヒューズの近くに増設したいものです。

リレーを使ってバッテリーから電源を取ります。

使用するリレーはコレかな?
自動車用を選んでみました。
振動等考えられていることを期待しています。
端子、コネクター付属なのもいいですね。

回路は前回のを引き継いで、リレーを入れてみました。
(ヒューズを忘れてしまいました…)
こんな感じです



最後に

こう書くとリレーが一番安心と思ってしまいますが、実はリレー回路が一番危険だと個人的に思っています。
バッテリーから直に出る電線が切れると保護回路が無いからです。
更にそこは素人の自分がろうとしている箇所でもあります。

ハーネスの取り回しや、ヒューズをつけるなど慎重に行う必要があります。

長々書きましたが、電装カスタムは電流値を計算したり、電線を選んだりと大変面倒ですし、車両火災の原因になるため危険です。

気をつけて作業をしてください。

2016年9月12日月曜日

ハーネスについて USB電源の取り出し妄想1

USB電源の取り出しを考えてみたいと思います。
あくまで妄想ですが。

取り付けは12Vのバイクを想定します。



使用用途

スマートホンが一台充電でき、シガーソケットが使えるものにしたいと思います。

スマートフォンの充電は5V/2.1A必要なようです。
ネット調べです。

シガーソケットはカタログ確認で…


USB充電器の選定

デイトナのヤツを選んでみました。
電線付きなのでコスパは良さそう。
カスタムベースにしたいと思います。
商品の良し悪しは不明です。

USBは5V/2.1AなのでOK。
シガーソケットは12V/5Aとのことです。



回路検討

電線付きのキットは考える必要はないと思います。(メーカーを信じて…)
電線から作る場合は電線の選定が必要です。

とりあえずやってみます。

各部に流れる電流を計算します。
(計算というほどのものでもないですが)



必要な電線を選定してみました。
電線の選定は過去記事参照

USB、シガーソケット部はAV0.5sqです。
使用電流値:2.1A、5A に対し AV0.5sq許容電流値:12A

電線付近は7.1AなのでAV0.85sqにしてみました。
使用電流値:7.1A に対し AV0.85sq許容電流値:16A

もう少し細くしても問題ないと思いすが、50%くらい余裕をもたせてみました。
端子接続や電線の長さも抵抗になるからです。

でも実際は手間を考え下のようにしたいと思います。
ヒューズもつけてみました。

※ヒューズは電気回路を保護するものです(wikipedia調べ
 電線の許容電流値をもとに選んでみました。
 今考えれば、USBの電線にもあったほうがいいのかも。



電源取り出し位置を検討

どこから電源を取るのかです。


オプション用コネクター

ナビやグリップヒーター等、オプションの設定があるバイクは、オプション用のコネクターが付いていると思いますので、そちらから取れば簡単です。


バッ直

バッテリーから直接という商品もあります。
取り付け作業は簡単です。
バッテリー上がりはどうなのでしょうか。
この商品は色々考慮しているようです。



アクセサリー電源

アクセサリー電源が一般的ではないでしょうか。

次回はアクセサリー電源の取り方について考えたいと思います。

2016年9月11日日曜日

ハーネスについて 固定

ハーネスの固定について書きたいと思います。

保護材でも触れましたが、ハーネスは傷に弱いです。

他の部品と当たらないよう経路を決めて固定することが大切です。


結束バンド

固定は結束バンドを使うのが一般的です。

バイクの場合、耐候性のある屋外用のものを使うのがいいと思います。

耐候性のない材料は、紫外線でパキパキに割れたりします。



ハーネス経路

フレームに沿わせるか、既存のハーネスに沿わせるのがほとんどだと思います。

バイクの場合、スペースがないので大変です。

美しく取り回したいものです。

下の注意点も参考にしてください。


固定の注意点

・部品の角は鋭いので、当たらないよう取り回します。

 (面を取ってありますが、擦れ続けると傷つきます)

ハンドルを切った時に挟まないか注意が必要です。

 ハンドル周りは動くので注意が必要です。

・ハーネスをブラブラさせないのも重要です。

 ブラブラしていると周辺の部品にぶつかります。

・ハーネスはできれば適切な長さにします。

 余ったハーネスをまとめているのをよく見かけますが、
 スペースをとるし、不要な干渉を招きます。

2016年9月10日土曜日

ハーネスについて 端子のカシメ(2)

端子のカシメ作業について書きたいと思います。

配線ドットコムに書いてあります。
http://www.hi-1000.com/knowledge/knowtansi.htm

とはいえなので、個人的なやり方を詳細に書いていきます。
端子はギボシを使いました。
ご参考まで


スリーブを通す

下の画像の透明なヤツです。(すでに端子が付いていますが…)
よく忘れます。
端子をカシメた後は入らないです。(入るタイプも売っています)



電線を剥く

電工ペンチかワイヤーストリッパーを使って電線を剥きます。
電工ペンチなら下の画像のところです。
サイズが色々あるので良さそうなところ探して使います。
僕はサクサクっと同じ箇所を90度回転させて切っています。
で、引き抜きます。
導線はくれぐれも切らないように。
剥く長さは端子に合わせて決めています。
端子をカシメた時、導線が若干覗くくらいの長さです。


端子をカシメる

電工ペンチでカシメます。

詳細は配線ドットコムに書いてあります。
http://www.hi-1000.com/knowledge/knowtansi.htm

いきなりですが完成です。こんな感じ 

注意点を書いてみます


導線部のカシメ

思いっきり力を入れてカシメています。
純正品はカシメ機(プレス機)を使ってカシメているそうです。
それなりに力が必要です。

カシメ部の断面図はこんな感じだと思います。
導線は銅が一般的です。
カシメると導線がつぶれ、導線同士・端子と密着します。
隙間があると、接触不良や接触抵抗になります。

カシメ後は、軽く引っ張って抜けないか確認します。
抜ける様なら問題です。

また、よく端子から一本導線がはみ出しているのを見かけますが、
あまりよろしくないと思います。
そうならない様、導線を剥いた後、手で捻っています。

被覆部のカシメ

軽く被覆に食い込む程度にしています。
がっちりカシメる人もいると思いますが、意味があるのか疑問です。



スリーブをかぶせて完成

スリーブは絶縁カバーです。
つけないと周辺の部品に端子が当たってショートします。

2016年9月9日金曜日

ハーネスについて 端子のカシメ(1)

端子のカシメ方について書きたいと思います。

端子をカシメるには専用工具が必要です。
ギボシ等はオープンバレル端子なので、オープンバレル用の電工ペンチを用意します。

下の画像がそれです。

見にくいですが、端子をカシメる部分がM型になっています。

入手性がいいのがエーモンのペンチです。
僕も最初はこれでやっていましたが、使っているとガタガタになります。

今はロブテックスのペンチを使っています。
安いですがしっかりカシメることができます。
ただ難点は閉じ、開けが重いです。


有名なペンチとしてはフジ矢、ホーザンでしょうか。
フジ矢のペンチが意外に安い(これにしとけばよかった…)
 

電線を剥く時は電工ペンチでもできますが、ワイヤーストリッパーが便利です。
軽く剥くことができます。
1、2本なら問題ありませんが、何本も剥く時はストレスになりません。


続きます。

2016年9月8日木曜日

ハーネス 保護材とテープ

ハーネスは傷に弱いです。
ビニールの被覆は厚さ0.5〜0.6mm程度です。
破れると導線が出て、ショートの原因になります。
特に自動車用となると動くものなので振動し、擦れて破れます。

なので保護材を巻いて養生します。
保護材は擦れに強い素材になっています。
配線用のものがいいと思います。
ハーネスから火が出た時、燃えにくい素材を使っているためです。

ハーネスの保護について考え方は色々あると思いますが、純正のハーネスがどうなっているか確認し、真似するのが無難です。


保護材の種類

PVCチューブ

一般的に見かける黒いビニールのチューブです。
電線を通して使います。



コルゲートチューブ

蛇腹形状の樹脂製チューブです。
スリットが入っており、ハーネスにかぶせて使います。


ツイストチューブ

布みたいな素材です。
1枚のシートですが、巻きグセ?が付いていて
手を離すとクルッと丸まり、チューブ状になります。
外車なんかはこれを使っているところがあるみたいです。
ハーネスに巻きつけて使います。



テサテープ

布みたいな素材のテープです。
テープなので手軽にハーネスに巻きつけられます。

だいたいこんな感じでしょうか。
径や耐熱性のあるもの等、色々なバリエーションがあります。
モノタロウが品揃えもいいと思います。




ハーネステープ

電線と保護材はテープ固定することになると思います。
工作用のビニールテープでも固定できますが、時間が経つとネトネトになり剥がれます。
ハーネス用のテープがあるのでこれを使っています。

エーモンが入手しやすいです。

車用の矢崎のテープがオススメです。
下のリンクの値段で10個入りです。
薄くて伸びるのでコルゲートを巻くときにいいです。
モノタロウが若干安いです。
モノタロウでの評価もなかなかです。

 

ハーネスについて 端子とコネクター

端子とコネクターについて書いてみたいと思います。

自動車やバイクに使われる端子はオープンバレル端子です。
電線をかしめるところが開いています。


ホームセンターで見かける裸圧着端子は建物の分電盤等に使う端子でしょうか。
電線をかしめる部分が丸く繋がっています。
自動車やバイクでは見かけません。
 

原付の場合、端子で一般的なのはギボシ端子ではないでしょうか。
コネクターはレギュレーターに使われていて、250端子が一般的だと思います。
  

選び方

端子には適応電線サイズと許容電流値があり、これで選定します。
だいたい端子の許容電流値は適応電線サイズの許容電流値を上回っていると思います。
なので実際は、電線サイズをまず選んで、その電線サイズに適応する端子を選ぶことになると思います。
電線の選び方は過去記事参照

適応電線サイズは電線の導線の面積です。
例えば0.5〜2となっている場合は、AV0.5sq〜2sqが適応します。

機器に接続する場合、端子、コネクターは接続先に合わせて選定します。
相手側端子の形状や寸法、コネクターの形状を確認します。(たいていオス端子です)
配線ドットコムには端子の寸法が載っていますので、照らし合わせて選定します。
平たい端子の場合は、上記HP中の端子の知識に幅が載っています。
ありがたいお店です。


参考

ホンダのギボシサイズは小さいです。
僕は日立のB-41,B42を使っています。
https://www.monotaro.com/g/00265303/

C105のハーネスも上記ギボシを使っています。
オスは半田を流し込むタイプのギボシですが、上記のメスギボシを使えば問題ないかと思います。
オスのギボシは以前ネットで見かけたことがあり、確か2sqの太い電線用のギボシだったと思います。

ハーネスについて 電線

電線と選び方について書きたいと思います。

自動車に使う電線は自動車用低圧電線です。
JIS規格にもなっています。
オートバイもこれでいいと思います。

一般的なものとして、カー用品店に売っているエーモンの電線を手に取ることが多いのではないでしょうか。
バイクではデイトナでしょうか。
  
AV0.5sqとか書かれていると思います。
AVは電線の種類です。
A(自動車用低圧電線)V(ビニル)の略で被覆がビニルの電線です。
AVSだとAVのスリムな電線となり、被覆が薄くなります。
0.5sqは電線導体の断面積です。
※AWG電線は海外(アメリカ?)の規格です。
日本規格換算表http://www.hdk-corp.com/index.php?itemid=23

電線種類は太い、細い、高耐熱のものなど沢山あります。
業界大手と思われる住友電装、矢崎総業のHPに電線の仕様が書いてあります。
どちらもほぼ同じことが書いてあります。
住友電装 http://prd.sws.co.jp/cables/jp/avss.html
矢崎総業 https://connectors-catalog.sys.yzk.co.jp/cables/pdf.html

仕様の中に導線の径が書いてあります。
ハーネス修理の際には、元の導線の径を測って、どの電線サイズにすればいいか参考になると思います。
また、許容電流値も書いてあります。
どのくらいの電流を流せるのかということです。
電線を太くすれば、より多くの電流を流せます。

電線の選び方ですが、どのくらいの電流を流すか考慮しサイズを選びます。
電線種はAV,AVSがよく使う電線ではないでしょうか。
使用したい機器は大抵ワット数が書いてあります。
(なければテスターで電流値を実測ですかね…)
電源はバッテリーから大抵とるので12Vか6V。
下の式に当てはめれば電流値が出ます。(中学の理科でやった記憶が…)
I=V/W
W:ワット数(W)、I:電流(A)、V:電圧(V)
電流値がわかったので、電線の許容電流値の範囲になるよう電線を選びます。
安全のため、若干余裕を持てるようにします。
ちなみに許容電流値以上に電流を流すと、電線から煙が出て、最悪燃えます。

入手先

エーモンやデイトナでも問題ないのですが、電線の色やサイズがない、長さが足りない場合があるので僕は下記の通販サイトを利用しています。
配線ドットコム http://www.hi-1000.com
電線屋さん http://www.inet-stores.com/densenyasan/

ハーネスについて

最近はUSB電源取り出しなど電装系DIYをよく見かけます。
ものすごく便利なのですが、面倒くさいのがハーネス作りです。

最初は間違った工具を使っていたり、どの電線や端子の選んでいいのか苦労した思い出があります。
また、作業がまずく接触不良になったり、ヒューズが飛んだりしたこともありました。

ハーネスは手軽に作業できるように思えますが、ショートや接触不良で車両火災の原因になることが多いようで、なかなか危険度の高い作業だと思います。

そんな経験からハーネスの材料選びや入手先、作業手順についてに書いていこうと思い立ちました。
とりあえずこのページは目次にして、次から細々書いていきます。

電線について
端子、コネクターについて
保護材とテープについて
端子のかしめについて(1)
端子のかしめについて(2)
ハーネスの固定について
ハーネスについて USB電源の取り出し妄想1
ハーネスについて USB電源の取り出し妄想2

2016年9月7日水曜日

ポイント調節について(3)CS90編

CS90のポイント調節についてサービスマニュアルを基に書きたいと思います。
私見や注意点は青字で記載します。
サービスマニュアルを基にしているので問題ないと思いますが、作業は自己責任で安全に気をつけて行ってください。

用意するもの

・プラスドライバー #2、#3の二本
・マイナスドライバー
・17mmのメガネレンチ
・シックネスゲージ、ハガキ一枚のいづれか
・新聞紙等のオイル受け

あったほうが良いもの
・プラグレンチ
・テスター
・タイミングライト



カバーの取り外し

車両左側のポイントカバーとダイナモカバーを外します。

プラスドライバー#2、#3を使い、ネジを外せば外れます。
ネジは固着している可能性があります。
ポイントカバーのネジは部品が出ません。舐めないよう要注意。
体重をかけて押し付け回しています。
固着しているカバーはプラスチックハンマーで軽く叩けば外れます。
ダイナモカバーを外すとオイルが出てくるので新聞紙等をひいておいた方が良いでしょう。
ポイントカバーを外した時、オイル漏れがないか確認しましょう。
以前、ポイントベース裏側のオイルシールからオイル漏れがありました。
この場合交換が必要です。
外すとこんな感じ。
この後の作業のためプラグを抜いておくことをお勧めします。
圧縮が抜け、作業しやすいです。
尚、異物が入らないよう布等でプラグホールを塞いでおきましょう。


ポイントの接点を点検

過去の記事を参照


ポイントギャップの点検・調節

ポイントの接点が最も開いた時の隙間です。
ポイント間隙の規定値は0.35±0.05mmです。

[点検方法]
ダイナモローターにメガネレンチ(17mm)をかけて反時計回りに回します。
逆回転はNGです。良くないみたいです。
ポイントカムの一番高い部分をポイントヒールに合わせます。
この時ポイントの接点の隙が最大になります。
シックネスゲージで計測します。
もしくはハガキの厚さが0.3mm程度のようなので代用できるそうです。
規定値外(広すぎ狭すぎ)だと調節になります。


[調節方法]
調節はポイントのネジ2箇所を緩めポイントを徐々に動かし調節します。
ネジはマイナスドライバーで緩めます。
ネジは絶妙に緩めて、ズリズリポイントを移動させます。
このネジも純正部品が出ませんので舐めないように。
規定値に合わせたらネジを締め、再度ポイントギャップを上記点検方法で確認します。
締め付けにより若干ずれるためです。
上の画像のネジですが一本プラスネジに変えています。(舐めたため)
代替品はヤフオクのポイントビスです。(KH400用だったと思います)
サイズはM4x5です。


点火時期の点検・調節

サービスマニュアルによると、「ダイナモローターを回し、ダイナモローターのFマークが合わせマークを通過する瞬間にポイント接点が開くのが理想」とのことです。
イグニッションキーはOFFで行います。

[点検方法]
CS90のサービスマニュアルに書いてありませんが以下の方法で点検できると思います。
目視かテスターを使い点検しています。
目視の場合は上記のサービスマニュアル通りになっているか確認します。
反時計回りに回します。逆回転はNGです。良くないみたいです。
テスターでも確認できます。
配線の端子とエンジンケースにテスターを当てます。
配線の端子周りは狭いので、周辺部品にテスターが当たらないよう注意が必要です。
固定にはワニ口クリップが便利です。テスターの先にハマるタイプです。

テスターを抵抗値か通電チェックに設定します。

ダイナモローラーを回し、Fマークが合わせマークを通る瞬間に抵抗値が変化する、もしくは通電しなくなるか確認します。
常に通電している状態は異常です。
ポイントに問題がないか、端子が周辺部品に接触してないか確認が必要です。


 [調節方法]
点火時期がずれている場合、ベースプレートを回転させ調節します。
ベースプレートのネジ2本を緩めます。
これも舐めないよう慎重に。
ポイントギャップと同様に、絶妙にネジを緩めベースプレートをマイナスドライバーで押し、ズリズリと回転させています。
このネジも純正部品がありません。
実は舐めてしまったことがあり、方々探し回り見つけたのがこちらです
まだ数十個在庫を持っています。
一人一台分であれば手持ちのネジをお分けします。在庫限り。連絡ください。
尚、送料はご負担ください。往復封筒なるものがあるみたいですのでそれを送っていただき送り返します。
ベースプレートは右回しで点火時期が遅くなり、左回しで早くなります。
調節後ネジを締めます。
一度クランクを回転させ、ポイントギャップ、点火時期を再確認するのをお勧めします。
更にタイミングライトでの確認を推奨します。
経験上、目視やテスターで調節後、タイミングライトで確認すると若干ズレています。
タイミングライト信者?ですので、こちらを僕は信じています。

[タイミングライトでの点検]
タイミングライトから出ているケーブルをプラグコードに組み付けます。
エンジンを始動させアイドリングさせます。
タイミングライトの引き金を引くとタイミングライトが点滅します。
光るタイミングがプラグから火が出ている瞬間です。
ダイナモローラーに光を当ててて確認します。
こんな感じで確認できます。
エンジンをかけるとオイルが飛び散りますがどうしようもないですね。
また、エンジン回転数を上げると進角しているか点検ができます。
Fマークから反時計まわり方向に少し進んだところに二本のマークがあります。
二本のマークの間に合わせマークにが入っていれば正常です。
ずれていれば点火時期を再度調節します。


最後に

ポイントを新品に交換する場合は、ポイントギャップで緩めるネジを取り外すと交換できます。
各調節は同様に行います。

長々と書いてしまいましたが、作業としてはそこまで難しくない思います。
とにかくネジを舐めないよう注意するだけです。
CS90の小ネジは旧JIS規格なので、現在のものとはピッチが違います。
入手が面倒ですので気を使います。

タイミングライトの動画ですが、ポイント間から火花が出ています。
こんなものなのでしょうか。
コンデンサーのチェックをした方がいいのかもしれないです。